一般社団法人
諏訪市医師会
〒392-0027 長野県諏訪市湖岸通り5丁目12番5号
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1991年に使い捨てコンタクトレンズ(以下CL)が発売されてから、CL装用者は増加し、全国で1,500万〜1,870万人の方々が使用しているといわれています。国民の7人から9人に1人が使用している割合で、15歳から64歳までに限りますと4人〜5人に1人がCLを使用している事になります。また、特筆すべきは、中、高校生のCL装用者の増加があります。日本眼科医会の調査結果では、約10%のCLユーザーに何らかの眼障害の可能性がある事が指摘されました。年代別では10代から30代の若い方に多い傾向があります。
角膜は透明な組織でレンズの役目を果たしています。血管が無い組織なので、角膜の上皮細胞は空気中の酸素で呼吸しています。CLにより、角膜を覆うと涙に溶け込んだ酸素が不足し、角膜表面が酸素不足の状態となってしまいます。酸素不足に陥った角膜は傷つきやすく、その傷から感染を起こす事があります。実際にCL眼障害の原因の6割はコンタクトレンズの長時間装用です。CL眼障害を防ぐためには、CLの処方は眼科専門医のいる眼科診療所や病院で受けてください。
レンズの取り扱いでは、こすり洗いを十分に行うことはもちろんですが、レンズケースの洗浄、乾燥も行ってください。また、12時間以上の装用、寝ている時も使用する連続装用、使い捨てのSCLの再装用、使用期限を超えた使用は避けてください。
CLは眼鏡と併用し、眼に症状があったらCLをはずしてください。バックアップとして眼鏡の用意は必要です。異常が無くても3カ月に一度の眼科専門医での定期検査を受ける事が大事です。定期検査を受けているCLユーザーの眼障害の発生率は減少しています。T.K.
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