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心房細動は最もよくある不整脈で、動悸・息切れ・ふらつきの原因になることがありますが、無症状の場合も多く、命に関わるような重症の不整脈ではありません。しかし心臓の中に血の固まりができて、それが脳に飛んでいくと脳梗塞の原因となる危険性があります。心房細動の人は脳梗塞を発症する確率が心房細動のない人の約5倍高く、心房細動は脳梗塞の原因の約2〜3割を占めると言われています。また脳梗塞の範囲が広く、死亡率が高いことや重篤な後遺症が残る場合が多いことが知られています。このため、脳梗塞の原因となる血の固まりができることを予防することが重要になります。
心房細動による脳梗塞は治療により予防が可能です。心房細動であっても無症状の人は病気に気付かない場合があります。手のひら側の手首の、親指の付け根あたりで脈をとれるので、動悸や脈がとぶなどの気になる症状がある時や症状がない人は安静時に自分の脈を確認してみてください。脈が不規則に打ったり、脈打つ強さが一定でなかったりするような場合には、心房細動が疑われます。脈だけではわかりづらいこともあり、診断には心電図検査が必要となりますので、かかりつけの先生に相談してください。T.U.
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