一般社団法人
諏訪市医師会
〒392-0027 長野県諏訪市湖岸通り5丁目12番5号
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網膜は眼球の内面に薄く張り付いている膜で、外から入った光は網膜に映像を映し出します。年齢的な変化で眼球内部にある硝子体が網膜から外れる「後部硝子体剥離」という変化が起こりますが、癒着の強い部分があった場合に網膜に穴が開き「網膜裂孔」となります。そこが原因となり「網膜剥離」が起こり、視野障害・視力低下を起こします。そして放置すればいずれ失明に至ってしまうのです。
初期の症状は、視野の中を細かい混濁が舞う「飛蚊症」と閃光が見える「光視症」です。まだ網膜剥離がなく裂孔だけがある状態であれば、まずはレーザー治療だけでそれ以上進行しなくなることも多く、早期発見が重要です。
しかし網膜剥離が生じてしまうと手術以外の方法で治すことはできません。最近では眼球の内側から網膜剥離を修復する硝子体手術が主流になりつつあります。早期の手術であれば、何回かの手術が必要になることがあっても最終的に復位する可能性は95%以上で、決して恐ろしい病気ではありません。
視力が落ちたり、飛蚊症がひどくなったり、視野が欠けるようになったりしたら早めに眼科を受診するようにしてください。N.H.
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